2011年9月4日日曜日

カザフのゲル


カザフのゲル
昔カザフの人達は、夏と秋はいつもゲルで住んでいました。
でも今では、町の人達はゲルに住むことが少なくなっています。
もちろん田舎の遊牧民たちは、夏と秋はいつもゲルに住んでいます。
遊牧民にとってウルギーの冬は寒く長く続きますから、
冬の間は、木と石で造った2・3部屋ある家に住んでいます。

カザフのゲルはモンゴルのゲルと同じように木とフエルトで出来ていて、
組み立てが簡単な移動式の住居です。
モンゴルのゲルとの違いは屋根棒(やねぼう)です。
モンゴルのゲルの屋根棒はまっすぐですが、
カザフのゲルの屋根棒の端はちょっと高いです(だからカザフゲルは高く見えます)。
また、カザフのゲルはモンゴルのゲルより広いです。

ゲルの組み立て方:
はじめにドアを設置して、次に壁をまるく設置します。
そして主人あるいは年の上の男の人が中に入って、天窓を支える柱をおさえます。
他の人達は外側から屋根棒をつけます。
壁と屋根棒にフエルトの布を、その後には水から守る布をかぶせます。
最後に外側に白いぬのをかぶせます。
外側から壁を二本のひもでしめます。
ゲルを組み立てるときにくぎなどを使いません。

必ずドアは南側です。なぜならは南は良い方角(ほうがく)です。
ゲルに入るときにはしきいを踏んではいけませんから。

入り口の右側は女性の場所で調理用具が置かれていて、
左側は男性の場所で馬に乗るためや放牧のための道具がある場所になっています。
カザフの女性は、ゲルをおしゃれに飾るのが大好きです。
だからゲル中を刺繍ものを飾ります。
日本では床にたたみを使いますが、
カザフではフエルトで作ったSirmah(じゅうたん)というものを使います。

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